| こちらでは、B2F階にて掲載させて頂いております、「CNGS第七分隊 ジュエル・ボックス」の解説をさせて頂きます。 世界観がわりと特殊で、少し解りづらいところもあるかと思いますが……。 あと、このページでは、地下店舗には珍しく「絵」があります(笑) ですので、ちょっと重いかも知れません。 キャラクターデザイン、原案のでくのさん、イラストを提供してくださった七尾兎さんに心より感謝致します。 |
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| ■CN(サイバーネットワークシティ)計画 地球は、いつしか人類であふれていた。生計を営むだけでは飽きたらず、示威や名誉といった理由で限られた地上を取り合いしていれば、空間が物理的に不足するのは避け得ない事態だった。 しかし、ここに画期的な解決策を開発した者が居た。 クルツ・シャフト博士である。 転送装置……かつて、SFで良く使われていたそれ……身体をすべて粒子の集まりとして認識し、分解取り込みを行う事……の開発に成功したのだ。 ただ、きわめて大きな問題が一つあった。そうやって取り込んだ粒子は、再び現実世界に具現化する事が出来ないのだ。 正しくは、具現化する際に「空気」という、生存に不可欠なものの存在が邪魔になるという事なのだ。 真空中でなら再現は出来るものの、再現した時にはその生命体は死亡している。 かくして、シャフト博士はこれを「永久凍結刑」の機材として提供する。 だが、シャフト博士の助手、ナターリアはこれらの粒子を「データ」として保存し、彼らの「存在」を、「存在できる」空間に転送する事を思いついた。 それが、「サイバーネットワークシティ構想」と呼ばれるものの始まりであったと言われる。 10年が過ぎた。 人類は、宇宙空間に、地球と同規模の「衛星」を作り出すことに成功する。 それは、何百億というメモリーの固まりであり、自己増殖・自己修復の機能をもった有機コンピューターでもあった。 そして、その中には、既に10億の人間が「存在」………否、「居住」していた。 ナターリア博士の提案した「サイバーネットワークシティ構想」は具現化した。 100億という、信じがたい数の人類が、一個の巨大な有機コンピューター上に移植され、展開し、生活を営むことが出来るようになった。 物理的に存在するデータ……。 まさに、それが彼らの存在であった。 地球という母体から離れ、一つの「世界」の中で、彼らは生まれ、育ち、死に、そしてまた生まれる。 サイバーネットワーク時代の始まりである。 そして、この時より彼らは独自の年号を使用する。 CN歴である。 CN歴10年。 かつて「国家」と呼ばれていたカテゴリーは無くなった。 ルールは次々と生み出され、それぞれのルールを適用する為の「シャード」と呼ばれる分け方を人々は考え出した。 中心となるのはシャード「β3」。シャードという概念を考え出し、実行に移した事から、サイバーネットワークシティの中心として機能するようになった。 だが、幾らシャードを作ったとしてもそのシャードの「ルール」を保護し、遵守させる為の存在が無くてはならない。 こうして考え出されたのが「CNP」……Cyber Networkcity Police」である。 サイバーネットワークシティに「居住」する人々は、ごく普通に生活を営むことは出来る。 物理的に存在しているとはいえ、彼らはすべて「データ」であり、改竄したりウィルスに感染したりする事もあるが、そういった「データ」としての弊害はシャードが開発され、ルールが開発される毎に徐々になくなっていった。 人々は自分が「データ」である事を忘れ、人として生きていけるようになっていく。だが、それを管理する者達は、人々(自分を含めて)がすべてデータである事を知っており、同じようにその事を認識した人々が「データ」を改竄しないように監視していた。 CNPにはその権限が与えられていた。だが、その結果「特権」を求めた多くの人々がCNPの「データ」を盗みだした。いつの時代も、犯罪者と司法のいたちごっこは司法に不利だったが、今回も例外ではなかった。 かくして、β3の人々は自分を自分にもっとも都合の良いモノに改造を繰り返した。 美男美女になるモノ。人としての限界を超えた「力」を持ったモノ。 通貨でである「クレジット」を無限に持つモノ……。 かくして、第一次「CNP」計画は崩壊する。シャード「β3」は閉鎖され、其処には入ることもそこからデータを持ち出すことも出来なくなった。 ルールはそのシャードには存在せず、改造データを持つあらゆる者達が娯楽や快楽を求めて徘徊する無法地帯となった。 中心は「β3」から、「Sα5」というシャードに遷された。 CN歴15年。 より強制力の強い力を持たせる意味で、「CNF」……Cyber Networkcity Force」……即ち、電子ネットワークシティ軍が発足した。 警察よりはるかに強い力を持ち、強固なプロテクトによって、β3の時の様な「チーター」(データ改竄者の事を、彼らは軽蔑をこめてこう呼んだ)を出さない事と、シャードの「ルール」を監視する「法の番人」として。 だが、その直後、CNFな乗っ取りを受ける。彼らの自信たっぷりな「プロテクト」は、「チーター」達には何ら効果が無かった。 大量の武器装備が流出し、シャード「Sα5」は、繰り返される戦闘によって人の住める状態ではなくなった。 この悪夢を省みた人々は、自らを守るため、シャードとシャードの行き来を完全に閉鎖する事にした。 メモリとメモリの物理的接続を断ち、接触できる場所を取り決め、其処を通さなくては行き来する事も出来ないようにしてしまった。 各シャードは完全に孤立し、よほどの理由が無い限り他のシャードへと移動する事は出来なくなってしまった。 CN歴30年。 シャード「Sα8」。 物語は、この古いシャードで始まる……。 ■CNGSの発足 Sα8シャードは開発されてから10年を越える為、セキュリティホール等のきわめて重大な欠陥が問題視されていた。 そこで、CNF上層部はこのSα8シャードを廃棄するよう上申。 Sα8シャードの残り運用期限を1年として、それ以後はこのエリアを無人エリアとしてCNFの駐留を解除すると通達した。 Sα8シャードに古くから住む人々はそれに猛反発した。 Sα系シャードを統轄する政府は、「他シャードでの安全な生活」といったスローガンをあげて説得に当たったが、住民達は耳をくれず、治安は徐々に悪化の一途をたどる。 CNFの駐留解除という事態は、その地域に住む人々にとって死活問題であった。 犯罪者IDを持つ者達は、こぞってこのシャードに移り住み、乏しくなってきたCNFの戦力から逃れて堂々と生活を始めたのである。 こうして、Sα8に続々と犯罪者達が流入してくる。不正データや、武器の類、麻薬(電脳時代にあっても麻薬はいつも高価な娯楽だった)。 だが、それらの事態を遥かにこえる、最悪の事態が起きた。 サイバーネットワークシティが発足して以来、連綿と続いている巨大犯罪組織がある。その名を「バグ」という。 あらゆる犯罪に手を染めていた「バグ」は、かねてより目を付けていたSα8シャードからCNFの半数以上が撤退した時を見計らい、拠点を構築。 Sα8シャード内はこの時をもって無法地帯となった。 商店も、家屋も、安全な場所は何処にもない。 対抗すべきCNFの戦力はほとんどなく、強化された犯罪者達の天国が築かれた。 だが、頭を垂れて祈るだけの者達ばかりではなかった。 Sα8内に本社ビルを持つワイアット社は、大量の費用と人員を投入し、対テロ・対犯罪用自衛組織の構築を開始。 CNFとは異なる思想で作り上げた独自の組織を作り上げた。 CNGSである。 Cyber Network-city Guard Service CNFとCNGSはまず、基本コンセプトが全く異なった。 CNFの隊員達は、「人間兵器」とも言える、データ改造型の強化人間だった。 データを改造するという事は、持って生まれた天然の、そして最強のプロテクトである、『自己保護能力』を失うことになる。 これは、サイバーネットワークシティに生まれた生命体すべてに与えられた自然のプロテクトで、手を加えようとする力に同じだけの強さの力で自己を保護しようとする力である。 もちろん、限界はあり、それを越えた時は即ちその生命体が死亡する時である。 このプロテクトは、自らの意志で解除しない限り外から解除する事は出来ず、強化を希望する者は自己の意志と暗示によってプロテクトを解除するのである。 その能力を失ったがゆえに、強化人間はハッカー達の手によって簡単にデータのほころびをつつかれ、ハックされ、強化したデータのみを奪われる事になる。 残された人格データは元の形を維持できず、廃人となった姿のみがそこに残される。 だが、CNGSの隊員達は何らデータ強化されていない、普通の人間である。 ただ、オプションプログラムという形で外的強化を行い、強化人間の犯罪者達に対抗出来る力を与えているのだ。 それを可能にしたのは、マテリアル「P−10」である。 マテリアルP−10は、オプションプログラムを武装という形に具現化する。これを「生成」と呼んでいる。 DNAデータを元に個人の為にチューンされた武器を持って戦う戦士達、それがCNGSなのだ。 マテリアルは衣類という形で身につけており、本人の意思を伝える事で武器として生成される。 生成出来る武器は個人特性に大きく左右され、元になるプログラムが「身体にあわなければ」どんな強靱な肉体を持った人間でも扱う事は出来ない。 こうして、CNGSには「分隊」という概念が生まれた。 それぞれ違う特性の武器を持った集団である。格闘戦に秀でた者、射撃で援護する者、捕縛用装備を扱う者、電子戦装備を扱う者等………。 また、CNGSはあくまで「Guard Service」なのである。 つまり、公権力とは関わりがない為、「犯人を逮捕して以後の犯罪の再発を防ぐ」のではなく「守るべき人々の安全を守る」事が優先目標となっている。 戦い方に幅があり、多彩な装備を自由に扱えるCNGSはCNFとは明らかに一線を画していた。 こうして、CNGSは、ワイアット社の資金力と技術力の粋を集めて開発された装備をもって、強化人間からなる「バグ」に対して制圧行動を開始。 既に人間の領域を越えて改造された強化人間達を相手に五分以上の戦いを演じてのけていた。 CN歴31年。 CNGSは6個分隊を擁し、「治安領域」……すなわち、CNGSの庇護が受けられる地域……の割合はシャードSα8の6割に達した。これは大きな進歩だった。 だが、ここに至って戦況は停滞する。 CNGSの装備が開発技術の限界に達したのだ。 幾ら装備を強化しても、それを扱うのが普通の人間である……という、宿命的な問題から、再び強化人間達の優勢へと傾く事になったのだ。 個人データを改造する事なく、さらに強力な武装を施したCNGS分隊……。 開発部主任、ラー・エクセレージはそんな難問に挑むことになった。 そして、CN歴31年5月20日。 開発部主任、ラー・エクセレージは、すべての問題を解消するかに見えた、新素材「XP−11」と呼ばれるマテリアルを開発する。 非常に融合性が強く、融合した相手の遺伝子情報を元に高い性能を発揮する。 だが、このマテリアルは大きな問題を抱えていた。 融合先の遺伝子によって、その能力に著しい差が生まれてしまうのだ。 研究の結果、融合先の遺伝子が「XX」……即ち、女性の……遺伝子の時、このマテリアルは本来の力を発揮する事が多く、「XY」遺伝子……即ち、男性の……と融合した場合、このマテリアルはタダの重い鉛の固まりとなってしまう事が多い。 この問題を解決すべく、ラー主任は、上層部にある事を提案する。 第七分隊、ジュエル・ボックス……女性のみの分隊の編成である。 始め難色を示していた上層部も、流石に事態の深刻さを鑑みて、テストケースとしての運用を指示した。 こうして、CNGS第七分隊、通称「ジュエル・ボックス」が結成される。 時に、CN歴31年12月16日の事であった………。 |
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| キャラ名(&絵) | キャラ説明 |
![]() Illustrated By 七尾兎 |
間宮勇人 第七分隊、ジュエル・ボックスの分隊長。 熱血漢で、やや血の気は多いが、判断力、指揮能力、部隊掌握能力には優れる。 格闘戦が好きで、よくガーネットに稽古を付けて貰ってはこてんぱんにやられている。 本人の資質的には射撃に秀で、特に身体のぶれる近距離戦での射撃はかなりの腕前である。 おさまりの悪い、焦げ茶色のくせ毛。鳶色の瞳。 普段はサングラスをかけている。 CN歴28年に起きた、Sα8・131509事件で瀕死の重傷を負ったのだが、CN歴31年10月10日に無事退院。 第一分隊はその事件で一度壊滅し、勇人以外の全員が死亡している。 その為、勇人も第一分隊の副隊長を解任され、しばらくリハビリをかねて事務員のような仕事をしていたが、CN歴32年1月10日、辞令を受ける事になる。 第七分隊の分隊長として……。 |
![]() Illustrated By でくの |
ディー(ダイアモンド) 本名、ディアナ・エクセレージ。 CNGS第七分隊「ジュエル・ボックス」の副分隊長にして、実行部隊では指揮を執る。 ジュエル・ボックス構想……つまり、開発部主任、ラー・エクセレージによる、新型マテリアルXP−11の運用試験分隊が発足した際、最初に任命された隊員でもある。 冷静な判断力と堅固な意志を併せ持つ。 射撃、格闘の両面に於いてそれぞれ高い能力を持つ。 名字から判るように、彼女は開発部主任、ラー・エクセレージの一人娘である。 本来はおとなしく内向的な娘だったが、敬愛する父の名を辱めぬ為に選抜試験に最優秀成績で通過。 あらゆる機材・装備の扱いに長ける。また、父ラー・エクセレージはすべての装備を娘に最適化して作ったとさえ言われるほど装備との相性が良い。 父親を敬愛しており、また絶対の信頼を置いている為、例え命に関わるような事であっても、躊躇なくその指示に従うことが出来る。 正義感が強く、隊員の前では毅然として強く見えるが、内面では常に自分の存在意義や任務への恐怖と戦っており、その為時として思いも寄らぬもろさを見せる時がある……。 品行方正な風紀委員的な側面があり、エメラルドの喫煙や、トパーズの無駄口などには非常に厳しい。 また、部下には厳しく接するがそれ以上に自分に対して厳しい為か、あまり反感を買うことはない。 紅茶とトリュフをこよなく愛する。 プラチナの長髪をポニーテールにまとめる。背はやや長身、体型はごく普通(?)。 愛称は「ディー」 |
![]() Illustrated By でくの |
ガーネット 本名、アメリア・スタッカート。 前衛での戦闘で、主に格闘戦を引き受ける。 元女子空手選手権優勝者。格闘戦闘のセンスが抜群に優れ、特に近距離での攻防では「相手がとまってみえる」ほどの反応を示す。 相手を捕獲する際には、常に最後の一手を極める。 プライベートの彼女は、世間知らずな、いわゆる『お嬢様』である。 ライトパープルの髪をオールバックにして額をあらわにしてヘアバンドで止めている。 どちらかと言えば暢気で、抜けており、突っ走ってから「あれ?」と急停止する事もしばしば。 テンポが他人と著しく異なる為、会話をする相手は上手く彼女にあわせないとてきめん頭痛を感じることになるだろう。 根は心優しく、相手のことを思いやって行動する。だから、ずれた行動をとられたからと言って怒ってはいけない……。 どういう訳か、麦茶を妙に愛している。ただ、よかれと思ってしている事ではあるが、冷凍庫に麦茶が入っていたり、ポットのお湯が麦茶になっていたり、紅茶を麦茶で淹れてみたり……。 もちろん、怒ってはいけない。彼女は悪気があってやっている訳ではないのだから。……多分。 趣味はスケッチ。よく一人で居るときは隊員の似顔絵を描いたりしている……。 |
![]() Illustrated By でくの |
トパーズ 本名はリーズ・ファルクラム。 良くしゃべる。 電子戦や通信管制を行うためのスーツを着用している。 戦闘能力は低く、また本人の戦闘適性は限りなく「0」に近いらしい。 的を狙うと隣の的に全弾命中させるし、格闘をやらせると自らの攻撃で受けるダメージの方が大きい……。 その為、戦闘用装備を排除したスーツを着用する。 耳にはセンサー・アッセンブリが取り付けられており、このパーツからコンピュータに直接アクセスしたり、通信を行ったりすることが出来る。 また、隊員達の目に映った光景をそのまま画像として指揮車に送信する事が出来る等、主に非戦闘支援系の能力が高い。 エメラルドとは同じハイスクールの卒業生で、卒業と同時に彼女と共にジュエル・ボックスへの入隊を志願した。 彼女とは3年以上の付き合いでもあり、親友である。 彼女自身は非常に身体能力は低い為、いわゆる『鈍くさい』少女である。読書が趣味……と履歴書に書くが、その正体は漫画とアニメである。 また、ゲームも非常に得意で、対戦格闘ゲームでは負け知らずである。 |
![]() Illustrated By でくの |
エメラルド 本名、マーサ・アクアシモンズ。 サファイアとは違った意味で無口で無愛想だが、基本的に面倒見の良い性格。 きっぷが良く、GPX−750Rを乗りこなすライダーでもある。 ジュエル・ボックスでの役割は、今のところ火力支援とされている。 多くの火器を装備するが、これは強化兵に対するディーや他の分隊員の攻撃力不足を補う為でもある。防御力を犠牲に、火力と継戦能力をアップさせたスーツを着用する。 プライベートの彼女は、あまり口数の多くない、ぶっきらぼうなタイプである。 だが、基本的に面倒見が良いのと、トパーズの親友であるという事から、なんだかんだで騒動に巻き込まれる事も多い。 ジュエル・ボックスでは、唯一の喫煙者でもある。そのことでディーともめる事も多いとか……。 |
![]() Illustrated By でくの |
サファイア 本名はブリジット・アルディ。 無口。無愛想ではあるが、ディーにだけは心を開いている。 元もとはCNF特務部隊『レイヴンズ・クロウ』の隊員で、寡黙ながら高い戦闘能力を有していた。その過去に、一体何があったのか……。 彼女の転機は、ディーとの出会いによって訪れた。 CNF・CNGS合同演習の際、彼女の背後を守ったのがディーであり、ディーを襲う敵を狙撃したのが彼女であった。 以来、強い信頼関係を持った彼女たちは、演習を最優秀成績で終了。その後も連絡を取り合ってはいたが、CNFでの強化手術による人格破壊を危惧したディーが、手を回してスカウトした。 ジュエル・ボックスでの役割は狙撃手である。エメラルドと同様、遠距離からの支援を行うのだが、彼女の場合は敵中に孤立しての狙撃など、攻撃的要素も強い。 |
![]() |
以下登場予定……あと3人ぐらいかな? |
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![]() Illustrated By でくの |
右の図が、第七分隊「ジュエル・ボックス」の戦闘用装備である。 ■インナースーツ(黒〜赤っぽい黒色) インナースーツは、いわゆるレオタードのような物で、マテリアル「XP−11」で構成されている。戦闘時には、プロテクトスーツをこのインナースーツを媒介として『ダウンロード』して使用する。 インナースーツ自体には、温度調節及び肉体保護の能力を持っており、またスーツのマテリアルを利用した、軽傷治癒の能力もある。(重傷を治療するには、やはり医師の力が必要であろう) かすり傷程度なら、約一時間程度で治ってしまう。 また、インナースーツにはもう一つ重要な機能がある。 用意されている武器等の装備は、すべて電力を消費して使用する。 この電力を供給するため、スーツマテリアル内にジェネレータと呼ばれる部分を持っている。 これは、神経等が刺激を受けたときに発生する、体内電流を集めてスーツを稼働させるエネルギーを生成するもので、適性を必要とする。 恒常的にエネルギーを持つことが出来ない為、コンデンサーに常時エネルギーをため込んでいるのだが、このエネルギーの安定供給が現在の課題である。 神経に強い刺激を与える事で発生する事までは判っているのだが……。 ■プロテクトスーツ インナースーツに、『ダウンロード』する事で、その外側にプロテクトスーツを着用する。ダウンロードにかかる時間はおよそ1.4秒。 この間、インナースーツの機能も使用できない為、やや無防備になる。 武装、あるいは特殊能力、センサー類はこのプロテクトスーツをダウンロードして初めて使用できる。 また、防護フィールドと呼ばれる、エネルギー相殺フィールドが常時張られる。 防護フィールド自体は、計算上、9mm程度の銃弾なら「ドライヤーの熱風程度の」熱エネルギーに換えてしまう。むろん、人体には無害である。 フィールドはある程度自在に大きさ・形状を変化させる事が可能である。 防護フィールドの内側には、二次フィールドと呼ばれるフィールドが張られている。 これは、インナースーツ側の防護能力で、身体全体を覆っており、これの大きさや形状を変化させることは出来ない。 非常に強力な防御力を持ち、防護フィールドを抜けてきた物体が身体に触れるのを防ぐ事が出来る。(プロテクトスーツ着用時のみ効果を発揮する) また、ガーネットのフィールドは「ZERO慣性制御システム」が装備されている。これは、格闘戦などで相手の攻撃を無効化するもので、継続的に加えられる運動エネルギーを無力化してしまうものである。(限界はあるが、通常の格闘戦では彼女をよろめかす事すら難しい) 最後に、スーツ(及びインナースーツ)自体も防御力を持っており、結果12.7〜20mm程度の銃弾で撃たれても戦闘を継続出来ると言われている……。 ■フィジカルブースト 肉体能力(主に筋肉・神経の力)を補佐する機能が、フィジカルブーストである。 反応速度、パワーは、通常の人間と変わりないCNGS隊員であり、その為強化人間を相手に格闘戦などを挑むと非常に辛い戦いを強いられる。 しかし、マテリアルXP−11から生成されたプロテクトスーツを着用した者には、このフィジカルブーストの機能を使うことが出来る。 これにより、筋力、反応などにおいて強化人間に匹敵(あるいは凌駕)する事が可能である。 問題は、フィジカルブーストは筋力や反応を補佐してくれるが、肉体的耐久性を補佐はしてくれない点である。 その為、無理なフィジカルブーストは自滅の原因となる。現在用意されているプロテクトスーツには、すべてフィジカルブーストにはリミッターがかかっている。 |
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■装備等について■CNF元々CNPから来ていたこの軍隊の戦い方は、個人データを強化する事で武装として戦う。いわゆる強化人間で、機動歩兵化して戦う。 また、戦闘車両や航空機も装備しており、攻撃力だけで見るなら最強と言える。 ただ、戦闘車両や航空機、それに強化データはパーソナルカスタマイズされていないため、誰にでも扱える反面ハッカーによって容易に無力化され、奪われる事になる。 機動歩兵化した強化人間は強力な戦闘力を有し、戦闘車両や航空機では進入出来ないようなところでも高い戦闘力を発揮出来る。 反面、可逆性強化を行わなければならず(彼らも人間であるが故に、二度と人間に戻れない様な命令には従わない)、結果として通常兵器に頼る事になる。 また、強化した人間の個人としてのデータは不安定になり、容易にハッキングやクラッキングを受ける事になる。物理防御は強化されたが、サイバネティクス系の防御はきわめて脆弱なまま、対応はプロテクトプログラムのみというお粗末な状況である。 ■CNGS CNGSの隊員達は、基本的にオプションプログラムで武装した、普通の人間である。 個人強化を行わない為、データのハッキング・クラッキングに対しては強い。 (個人強化を行うと、ハッキングやクラッキングなどの対象になったとき、脆弱になってしまう) また、オプションプログラムをその個人データのDNAにあわせて高度に暗号化してある為、他の人間がダウンロードすると重要な部分が欠落し、使用できないという状況になってしまう。 オプションプログラムは大抵武装または装備という形で供与される。 隊員は、自分のDNAを元に作られたそれらオプションプログラムから、戦闘時には武器を「生成」して戦う。 これは、プログラムを構成する「マテリアル」(物理的素材)を用いて武器という形に具現化するもので、これにより様々な作戦に対応することが可能である。 ただし、当然マテリアルは生成する武器に比例して大きく重くなる為、重武装の為には大量のマテリアルを持たなくてはならないという事になる。 また、個人データを一切強化しない為、扱えるプログラムの能力に自ずと限界を生じる。これは、CNGSの悩みの種で、攻撃力、機動力、防御力などにおいて強化人間には後れをとることになる。 ■ジュエル・ボックス(CNGS第七分隊) ジュエル・ボックスの隊員は女性のみである。これは、新開発されたマテリアル「XP−11」の特性故である。 XP−11は非常に融合性が強く、相手の遺伝子情報を元に高い性能を発揮する。が、融合できる遺伝子は「XX」……即ち、女性の……遺伝子でしか融合できない。 それが、女性のみの分隊の編成につながった。 ちなみに、「XY」……即ち、男性……遺伝子での実験では、融合自体が困難であり、よしんば融合出来たとしても能力は従来型より遥かに劣る為、結果として運用対象外になってしまった。 XP−11を開発した開発部主任、ラー・エクセレージは、融合したXP−11が、相性次第では強化人間を上回る能力を発揮できる事を発見。 XP−11と相性の良い人員の選定を行い、慎重な検査の末、プロトタイプ・プロテクトスーツPSP−1は、ラー主任の娘、ディアナに供与された。 きわめて高い融合性を示したディアナは、さらに指揮能力や判断力を買われ、第七分隊副分隊長として、また実戦部隊指揮官として採用された。 PSP−1は、可変マテリアルバランサという特色を持つ。これは、ジェネレータの出力を防御−機動のいずれかに振り分ける事の出来る機能である。 防御力を低下させる事で機動性を向上したり、逆に機動性を犠牲にして防御力を向上させる事も出来る。 何れの場合も攻撃力は維持できる。また、非常に多くの武器を生成する事が出来る為(これは適性もあるであろうが)、あらゆる場面での活躍が期待出来る。 ただし、PSP−1は初陣においてその弱点を露呈する。 固定武装を持たない為、武器の「生成」を妨害された時の戦闘方法が徒手空拳での接近戦しか無い事。 「生成」を行う際には集中が必要であり、ジャミング等の集中妨害を行われると生成がうまくいかないという事態が報告された為である。 ■犯罪組織「バグ」 現在のところもっとも大きな敵対勢力である。 CNFの強化人間データを盗み出し、他の組織を圧倒して成長、現在ではSα8を根城として他のシャードに勢力を拡張している。 技術力と資本力はワイアット社のそれに匹敵する。 特に、強化人間系のデータは本家CNFを既に凌駕しており、その技術から生み出されるテロリスト達は、ジュエル・ボックスの隊員達を苦しめる。 リーダー、現状の規模、等は一切が不明。 本拠地はSα8のどこか、というだけではっきりとはしていない……。 ■市民テロリスト達 既にSα8の治安は劣悪であり、市民は自ら武装する事で自己の安全を図る。 これら武装市民は、自衛の名のもと抑制をはずれ、商店や銀行を襲い、犯罪を繰り返す。 市民である以上、CNFやCNGSによる射殺といった手段が執れない為、ジュエル・ボックスが相手にする事が多い。 それ以下の小規模な犯罪組織達は、ほとんどCNFや他の分隊に任せる事が多い。 ジュエル・ボックスはまだ規定人員数を満たしておらず、その為すべての犯罪に対処する事は出来ないのだ……。 |
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