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篆刻の部屋


篆刻(てんこく)とは…

主に石などを材料としてハンコを刻ります。篆書という書体を使うことが多いのでこのように呼ばれますが、アルファベットや絵を使ってもいっこうにかまいません。隠れたブームといわれていて、けっこう愛好者がいます。少し大きな書店にいけば入門書がいろいろあります。道具を一式そろえても数千円ですし、練習用の石印材も数百円ですので、気軽に始められます。あなたも自分のハンコを自分で作ってみませんか?
妻の目から見た制作風景の図

篆刻の道具や材料…興味のあるかたはご覧ください。


私の作品

比較的気に入っている、自作の白文、朱文各二顆です。素人の手慰みです。ご笑覧ください。

「課題研究Q九」
大学時代のゼミの名前です
「二人三脚」
父母の銀婚式に送ったものです
「小渓」
妻の旧姓です
「飲み且つ食わば、寿にして康」
祖父の卒寿に贈ったものです

篆刻の道具と材料

印材  印材あれこれ。写真は高いものでもせいぜい千五百円程度の安価なものです。さまざまな色と形があります。後列の右端は竹、その左はツゲ、それ以外は石印材です。石印材はすべて中国産です。
 紐(ちゅう=印のつまみの部分)には伝統的に動物が彫られています。これは印材を作る職人さんの仕事ですのでご安心を。写真の腕が悪くてわかりにくいですが、中列の右から馬、象、山羊、前列の右から猿、獅子、龍、亀です。龍や獅子が一般的なのですが、ちょっと変わったものを集めてみました。
 石印材は高級なものになるとそれ自体を鑑賞するようなとても綺麗なものもありますが、値段もとても高くて、収集と愛玩という方向の趣味になってしまいます。

印刀  印刀、あるいは鉄筆と呼ばれる道具。これで印材に文字を彫るわけです。もっと太いものもあります。手前二つは平たく、奥のものは丸い断面の印刀です。私は奥の丸いものを愛用しています。これらも数百円程度の安いものです。

印床  印床と呼ばれる道具。このように印材を固定して彫りやすくします。ただし、彫ろうとする印の大きさや字の細かさ、あるいはその人の流儀によって、手で持って彫る場合もあります。これはくさび式ですが、ネジ式のものもあります。

印矩と印泥  左は印矩と呼ばれる道具。印を捺すときにずれないようにする木製のガイドです。
 右は印泥。日本では印肉と呼ぶことが多いですが、日本製のものは色が安っぽかったり捺した後から油が滲んだりしてあまり質がよくありません。写真は中国製で、二千円程度の安価なものです。やはり高価なものほど深く魅力的な色合いを持っていますが、まぁ、腕相応ということで。
 右端のヘラは印泥が部分的に固まってしまわないように練るためのものです。

このほかに必要なものには…