戻る


奴隷商人ライブネクスト

落日の聖女


登場人物一覧

藤沢聖美 ごく普通のコスプレ少女。愛らしい顔と少し肉付きの良い肢体を持つ。加藤真実という恋人がいる。
加藤真実 聖美の恋人。無駄のない体つきをした青年。
須藤 謎の男達のリーダー格。体格がよく、低い声で相手を威圧する。
日吉 ゴリラ並の体格を持つ。見た目通り力が強く、身体も頑丈なボディーガード。
高江洲 もと医師を目指していた男。女性の身体の構造を知り尽くし、内部から奴隷化する。
飯島 謎の男。高い知性を持つ参謀役。女言葉でしゃべる男。
みなみ 偶然から、真実と知り合った少女。肩の辺りに切りそろえた髪型、背の低い少女。

第十二話  愛情抱擁

「俺の……こんなになってるんだ、聖美……解る?」
「うん……固い……固くて、先が、……ぬるぬるしてる……」
「……ん……そう……だね。気持ちいいよ……聖美の指が」
「そう? こうしたら……イイ?」
「イイよ……いい……気持ちいいよ……」
「嬉しい……ね、もっとしてあげるから……」
「聖美……お願い、していい?」
「え?」

 真実が聖美の身体から離れると、聖美は一瞬寂しさに襲われる。だが、その後真実が取り出してきたのは、長細く平たい段ボールの箱………それは……。

「……あ、私の巫女服……」
「これ、来て欲しいな。俺……ちゃんと見てないんだよ……俺のために来てくれてるの…」
「……これ、私に着せてどうするの?」
「そりゃ……その……」
「すけべー」

 そう言いながら聖美はバスローブを降ろす。下着はすでに着けてない。

「ね、下着着けていい?」
「ダメ」
「……ッすけべ……」
「そうだよー。俺はスケベさんだよ〜」
「すけべー、すけべー……えろおやじー」

 くすくす笑いながら聖美が巫女服を手に取る。イヤなことを思い出す。
 だが、真実は…コレを着てくれと言うのだ。そして、真実ならきっとそのイヤな思い出をすべて吹き払ってイイ思い出にしてくれる。
 聖美が袖を通し、着替える様を真実は愛おしげに眺めている。

「は、はずかしいんだけどな……」
「可愛いから……目が離せないんだよ……」
「ん……もう……恥ずかしいんだからぁ……」
「可愛いよ、聖美……」

 真実がゆっくりと歩み寄ってくると、聖美が一瞬怯えたように身をすくませる。だが、真実はそんな聖美をゆっくりと抱き締めると、唇を重ねる。聖美の吐息を間近に感じながら、唇を舌先で舐めあげる。

「……あんっ……真実………ちょっとだけ……怖いよ……」
「……怖いか?」
「ん…これ着て、あいつらに……それはもういろんな事されたの。人前でとか…車の中でとか……それに…あなたの前で……とか……」

 聖美のブラックオニキスの瞳の上に泉が出来る。泉があふれるとたちまち目尻から涙となってこぼれる。眼鏡の奥の瞳が、泉の水の揺れに逢わせてふるふると震える。
 再び唇を重ねた真実が、ゆっくりと聖美をベッドに横たえる。
 震える聖美が言葉を紡ぐ。

「……私……もうダメかと思った…。一人でいたら、切なくて欲しくなって……慰めても、全然……感じられなくなって……」
「聖美……」
「犯されないと感じられない身体にされたんじゃないかって……怖かったよぅ……真実、真実……まさとぉ…………」
「聖美ッ!!」

 真実が聖美を抱き締め、強く強く唇を求める。震える聖美が、泣きじゃくる聖美が真実の背中を抱き締める。お互いに抱き締めあい、お互いの体温を感じながら包容を受けるのはいったいどれくらいぶりなのだろう?
 実際にはつい二日前にそうしていたのに、彼女はそれが遠い記憶になった様に感じられた。

「真実……」

 聖美が身体をずらすと、真実の逸物をバスローブの上から撫でさする。それは、既に固くなり、聖美の手の中に熱を伝える。
 真実が唇を今度は首筋の方に這わせると聖美がびくッ、と首をすくませる。

「ひあんッ……あ……凄いの……真実、私…あなたに触られただけで……感じて……」
「俺も、だよ。聖美、俺の……固くなって、もう先走りが……凄いんだよ」
「うん、解る……直接触ったげるね。」

 聖美の白魚のように可憐な指先が、真実の逸物に触れる。ぬるぬるした感触が聖美の指先を襲い、真実は聖美の乳首を無心に弄り回す。
 聖美の股間から止めどなくあふれる液体が、つつっ、と太股を走る。真実の手に手を取ると、そのまま袴の内側へと導き、着物の前をはだけさせる。

「触って……ねぇ、真実……私のここ、もう……」
「………うん……ぐちゅぐちゅになってるね……」
「んっ……あぁっ……いいの……ねぇ、もっと触って……もっともっとグチュグチュにして、かき混ぜて欲しいの……」
「……こう?」
「あはぁっ!! ……あん……そう、ひあっ……気持ちいいの……真実、私……なんか……Hに改造されちゃったの……もう、こんなに気持ちいいの……ねぇ……」
「聖美……もっと強く」
「あっ…あうん……こう?」

 真実の逸物を擦る手を少し強める聖美と、聖美の秘壺に指を差し入れてグチュグチュかき回す真実。
 秘壺は既に濡れそぼっており、真実の指はすんなりと桜貝の間を通り、秘洞へと誘われる。
 ぬるっ、とした感触があり、聖美の中は火傷しそうに熱かった。その熱い秘壺の肉をかき混ぜながら、真実は親指を使ってクリトリスを探り出す。

「あくっ……くぅ……ひ……ん……あついの……ねぇ、ふぅッ……あつくて……もう、とろけちゃいそうなの……なんか……私、ホントにH……もう、あふれてきて……ぴちゃぴちゃ……」
「……火傷しそうな……熱いね、聖美のここ。キュウキュウ指を締め付けてくるよ」
「うんっ……だって……あなたの指……だモン……んっ……凄いの……私の……どうなっちゃったんだろう……」
「じゃ、見てあげるよ。うつぶせになりな」
「……え?」

 聖美が一瞬固まる。が、真実は容赦なく聖美をうつぶせにすると、その尻を高く上げさせる。

「…この格好……」

 聖美の秘壺が一瞬ふるっ、と震える。日吉達に何度もさせられたこの格好をすると、条件反射の様に秘壺の奥から泉がわきだしてしまう。
 袴をたくし上げ、着物を左右にはだけさせると白い綺麗な尻がむき出しになる。
 真実がその尻肉に手をかけると、聖美がぶるッ、と震えていっそうの愛液をわき出させる。

「……聖美、凄い……もう大洪水みたいだよ………」
「ん……んぅ………んぅ………」
「桜色の貝が……ぱっくり開いてる。奥が見えるよ……真っ暗だけど、奥からどろどろあふれて……あ、またあふれてきた」
「あん……いや……恥ずかしい……の……ねぇ、もう…イイでしょ?」
「聖美……綺麗だよ……ホントに綺麗だ。もう少し見ていた……い……」

 真実がその二枚貝を指先でつまみ、そっと広げる。もうこれ以上広がらないくらいに広がっていた二枚貝が、その内側のひだひだをむき出しにする。

「あっ……ダメ……広げないで……だめぇ……見えちゃう……から…いやん……」
「綺麗なひだひだ。聖美のここは……何も変わってない。綺麗なままだよ……ホントに、綺麗なんだよ」
「あん……真実……だめっ……いいやッ……お願い、もう許して……」
「許さない。こんな綺麗なの、隠しちゃうなんて許さないよ……」

 聖美の腰が震える。真実が顔を秘壺に近付け、舌先をそっとその秘洞へと差し込むと、聖美の声が一際高くなる。

「あひっ………だ……ダメッ、変な気持ちになっちゃう……変になるッ……」
「大丈夫だよ、……俺の舌だよ。俺の舌、聖美のを味わいたいって……」

 言いながら愛液を舌先ですくい、ぴちゃり、と音を立ててずずっ、とすする。
 その一つ一つに羞恥心を刺激されるのか、聖美がまたふるふるッ、と尻を腰を振るわせる。
 顔を手に突っ伏して、声を殺そうとしている。
 聖美の愛液を舌先にすくい、舐めあげる真実。透明な愛液の味は、聖美の味そのものだった。聖なる液体はさわやかな、清楚さを含んだ味だった。

「真実……まさとぉ……」
「聖美……」
「真実……ねぇ、お願い……」

 聖美が懇願する。尻を高くあげたまま、聖美は片手を秘壺に宛うとその二枚貝を人差し指と中指でぱっくりと開く。

「ね、ここに……お願い……私、もうHな娘だから……欲しいの、凄く欲しいの……あなたのでぐちゃぐちゃにかき混ぜて、奥をズンズン突いて欲しいの……ね、真実……お願い……」
「そう…解った。今行くからね」

 真実が身体を起こし、尻を高く上げた聖美に覆い被さる。自分の手で開かれた二枚貝に逸物を宛うと、聖美の指の感触が逸物を通して伝わってくる。
 聖美の方は、甘い吐息を鼻からくふん、と漏らして、次にくる感触に備えている。

「聖美……大好きだよ……」
「あぁ……真実……来て頂戴……ね、私の、めちゃくちゃに突いて……お願いッ……」

 ぐちゅっ!!

「ああああっ………はあっ……ひぃ……ひぃ……ッ……あんっ……真実、真実ぉ……」
「聖美、聖美……」

 お互いの名前を呼びながら、真実と聖美がお互いを確かめ合う。ぐちゅ、ぐちゅと音を立てながら、聖美の秘壺を真実の逸物が貫く。
 秘壺の入り口は大きく緩やかに開かれ、中にはいるとカリの辺りを締め付ける。奥を突くと、全体が震えてしまりを強くする。
 聖美は、頭の芯がしびれていく感触を味わいながら、真実の背中に手をまわす。
 真実は聖美の頭を抱きながら、何度も何度も耳元で聖美の名を呼び続ける。その声の一つ一つに反応するように、聖美があはぁ、と声を上げる。
 聖美の胎内は熱く、ぬるぬるに濡れていた。カリが聖美の膣壁を擦るたびにぬぷっ、ぬぷっと音が聞こえる。

「あん……Hな音……してる………あぅん……いいの……気持ちいいの…私……Hな身体にされちゃって……もう……凄く………感じて……あはぁっ…」
「……聖美、俺も気持ちいいよ。俺と聖美の間では、Hが禁忌だなんて一度も言った事ないだろう?」
「ひぃ……んっ……あ……ま、さと……私……もう……気持ちよくて……」
「そんなのは似非モラリストや宗教家にでも任せておこう。俺達は俺達の幸せのために、愛しい人を抱く……それだけだ」
「ひぁ」

 一際奥を突くと、聖美がまたふるっ、と震える。その感触は聖美の肌を通じて真実に伝わる。そのふるえの意味するところは、聖美のからだが求めている事はすぐに真実の諒解する所となる。

「思いっきり突くよ……辛くなったら言うんだよ、聖美」
「あぁ……真実、んっ、お願い……いぃっ……突いて……もっと強く突いてぇ……」

 ずぶ、ずぶ、ずぶ、ずぶ、ずぶッ!
 あぁ、はあ……はぁ、はひぃ、ひぃ……い……あっ…あん、あん、あん……。
 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………。

 二人の吐息とよがり声と、股間の粘膜の立てる淫靡な音が室内を満たす。
 …だが…。
 ここに至って飯島と高江洲の残した猛毒が牙をむいた。不意に、聖美の背中にのしかかっている重みが増え、聖美が怪訝な表情で顔を上げる。
 そこには、日吉が居た。醜悪な触手を聖美の秘壺に埋め、威圧的な笑みで聖美を圧倒する。

「……ひぃぃっ!!」
「…聖美……」

 地獄のそこから響くような声。さきほどまで真実だったそれは、凶悪な筋肉を誇示するかのように聖美の前に腕を突き出す。

「……あぁ……まさ……と………? あなた……は……」
「………きよみ………」

 低い声。恐怖のあまり、聖美が逃れようとして股間からくる強烈な感覚に力を失い、がくりと上体を突っ伏す。

「……きよみ……きよみ………」
「いやあああああああああああああああああああああっっっっ!!!」

 ……ふと目を上げる。聖美の顔を心配そうに見ている真実の姿があった。

「……聖美……大丈夫? どうしたの?」
「…あ、……真実……日吉が……あいつが……私………」
「……聖美、ゴメン……巫女服着てHしようなんて言ったから……思い出したの?」
「………違う……」

 聖美が力無くつぶやくと、ベッドから身体を起こす。

「ゴメンなさい……真実、その……ちょっと疲れちゃったみたいなの」
「そうだね……今日はお泊まりにしてあるから、ゆっくり寝ると良いよ」
「……うん……ゴメン……」

 聖美がシャワールームに向かい、真実はベッドの上に横たわる。まだ射精していない逸物がぴたん、と腹の上に落ちかかってくる。

「……迂闊だったな〜」

 みなみは、連中が麻薬を使っていると言っていた。禁断症状が出るとしたらそろそろではないか?
 そこまで考えてふと真実は思いついた。今真実にはこれしかないのではないだろうか。
 彼は携帯電話を手に取ると、みなみを呼び出した。

 シャワールームでは聖美が悪意に苦しめられていた。
 シャワーから出るのは水ではなく、透明な邪悪な蛇だった。美の化身の分身の様な聖美のからだに巻き付き、締め上げる。胸の先を通り抜けるときには甘く噛み、その毒を胎内に送り込む。

「は………ふ………」

 声を殺す聖美。だが、シャワーからあふれる蛇たちは容赦なく聖美の手足を拘束し、その防御を無力化し、聖美のもっとも敏感な場所を噛んでは胎内を疼かせる。
 いつしか、身体中を覆う蛇たちが聖美をなで回し、聖美の口から更に甘い吐息が漏れる。
 シャワーのお湯に混じり、聖美の内股をつつーっと粘ついた液体が垂れていく。

「……だ……ダメ……私……もう……」

 幽霊の様な湯気が不意に飯島の顔になる。

『聖美……お座り』

 衝動的にその声に従いたくなる。だが、それは心の内に刻まれた暗示だ。誰も聖美に命じてはいない。だがご主人様は相変わらず日吉であり、飯島であり、須藤なのだ。
 違う!! 聖美は否定する。彼女は奴隷などではない。今や愛する真実と同じホテルの同じ部屋に泊まり、彼に存分に愛して貰ったではないか。
 だが、気がつけば聖美はシャワーのお湯に打たれながら浴場の床に座り込んでいた。両脚を広げ、ピンクの桜貝をシャワーのお湯にさらし、与えられる刺激に悶えていた。

「はぁ………はぁ……ひぃ……もう……私……ホントに……おかしくなっちゃう………」

 下半身の疼きはもう最高潮に達していたのに、絶頂出来ない。その苦しみが聖美を襲い、心のどこかに再び日吉や須藤達に抱かれる事を望む声がする。

「イヤッ!!!」

 もう何度目か解らない、聖美が唇を強く噛んで意思を取り戻そうとする。その努力は今までと同じように報われた。血が白い首筋から胸元に伝い、聖美はかろうじて自制を取り戻す。
 彼女の戦いはまだまだ続く。休息の時を迎えることは出来そうになかった。

続きを読む戻る