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奴隷商人ライブネクスト

落日の聖女


登場人物一覧

藤沢聖美 ごく普通のコスプレ少女。愛らしい顔と少し肉付きの良い肢体を持つ。加藤真実という恋人がいる。
加藤真実 聖美の恋人。無駄のない体つきをした青年。
須藤 謎の男達のリーダー格。体格がよく、低い声で相手を威圧する。
日吉 ゴリラ並の体格を持つ。見た目通り力が強く、身体も頑丈なボディーガード。
高江洲 もと医師を目指していた男。女性の身体の構造を知り尽くし、内部から奴隷化する。
飯島 謎の男。高い知性を持つ参謀役。女言葉でしゃべる男。

第四話  理性破壊


「う………ああ………あああーーーーーっ」

 押し殺したような泣き声が車内に響き渡る。そして、須藤は……。

「……入れるぞ」

 その言葉と共に、ごつごつした黒光りする逸物が、聖美の秘壺に宛われる。だが、聖美はそんな事を感知するでもなくただ泣き続けた。

「泣き叫ぶ女を犯すのはホントに久しぶりだ……何度やっても良いモンだ」

 ずぶっ!!

「あうあああああああっ!!」

 あまりの衝撃に聖美はのけぞった。秘壺はさっきから日吉の手によってかき回されていた。だが、須藤の逸物を受け入れた瞬間というのはそんな物の比ではなかった。
 ごつごつした先端部が聖美の入り口を押し分けると、最初の真珠は聖美の入り口を大きく押し開いた。痛みに伴う甘い感覚が腰をしびれさせ、ぶるっと聖美は震える。
 須藤は容赦なくさらにごりごりと逸物を進めてくる。真珠がさらに聖美の入り口の左側壁をこすり、その感触は指を突き立てて進んでくる感触に似ていた。
 二つ目の真珠は正反対の場所……右側壁を同じようにこすりはじめる。
 左右の真珠の幅を考えると、今や聖美は真実の逸物の二倍の大きさのモノを受け入れていることになる。それなのに、痛みはすぐに甘美な感触に変わってしまう。
 聖美はただ悔しかった。彼らの言うとおり、聖美は既に痛みすらも快感に感じてしまう身体に作り替えられてしまったのだろうか。
 だが、そんな悔しさも三つめの真珠が聖美の膣壁の上側面をこすりはじめたときに吹っ飛んでしまった。

「うあああああああっ……い、い……ああ……」
「……コレが目玉商品だ」

 須藤が逸物に力を入れる。と、逸物の上についている真珠が、聖美のGスポットのコリコリした部分を圧する。そのまま、腰をグラインドさせると聖美はそれだけで精神を奪われそうになる。
 逸物は更に進み続ける。次々と真珠が聖美の膣壁を圧迫し、今や聖美の中はごつごつしたこぶがたくさんある、醜悪な触手に犯されていた。

「いひぃぃぃっ……ひぃ、ひぃっ……ひああっ……やああああん……」
「へぇ……あんた、可愛いだけじゃなくて名器の持ち主だねぇ……彼氏がうらやましいや」
「やあ……ああっ、いいの……いいっ……きもちいいっ……」
「あんたのも気持ちいいぜ。中でキュウキュウ締め付けてくる。もっと締められるか?」
「は……ああっ……いいの……いいっ……」

 キュウッ。

 意識して男根のカリに当たる部分を強く締め付ける。真実を気持ちよくするために、密かに練習しておいたこの技術を、聖美は他の男のために使わされる。

「っ……いいぜ……なんでこんな事出来るんだ……」
「ああはぁっ……わたし……も……いいっ」
「奥、突いてやろう。ご褒美だ」
「いひいいいいあぁっ……あぁう……」

 逸物の先端に埋められた真珠は、他のモノより遥かに小柄だったが…一つだけ特徴があった。
 それは、丸い形をしている訳でなく、ほんの少し角が立っていた。
 須藤は逸物を思いっきり奥へと突き入れる。狭い聖美の秘壺が既に限界に近い状態で広げられていたのに、潤い、ほぐされて貪欲に口を開いたそこは、須藤の醜い触手を根本までくわえ込み……そして、子宮の入り口に先端の真珠が届いた瞬間に再びそれを思い切り締め上げた。

「あはああああああああああっ……はあ……ああぁっ……凄い……凄いの……奥が……奥がうずくの……奥が、気持ちいいの……あぁぁっ……やあ」
「くぅ……なんて締め付けしやがる……コイツ、ホントに凄ぇ…」
「もっと……頂戴ッ…わたし……私、あぁっ…やぁ…もう、ホントに……頭が……」
「へっ」

 須藤はさらに腰の動きを早めた。上下に揺らし、かと思えば左右に擦り付け、更にまた奥を突く。そのたびに聖美は四つん這いのまま獣のようなよがり声をあげ、両脚は引きつれて白い皮膚は更に白くなる。

「ひぃぃっ……ひぃ、ひぃ……あぁっ……凄い……頭がおかしくなっちゃう……壊れちゃう……」
「壊れろよ……ブッ壊れて、俺のモノになっちまえ…お前なら、和江より上に置いてやる」
「ひぃ……ひぃ……あはぁ……まさ……真実……私……もう………もう………」
「彼氏の事なんぞ忘れろ……そら、これでお前は俺のモノになる……墜ちろッ!!」
「ひあぁっ……私……私、もう………もう、墜ちちゃう……ダメ……来ちゃう……あぁはあぁああっ……だめぇえ……もう……もう、私……ダメぇ…………」

 聖美の頭の中が真っ白になる。逸物を入れたままイッたことのない聖美が、ついに他の男の醜悪な触手の手によって最後の防壁を粉砕された。
 理性と言う名の壁が消失し、本能が暴走し……そして、聖美の瞳から光が失われた。

 ……聖美が会場の入り口に立っていたのは10時前の事だった。
 時計は、既に12時を回ろうとしていたが、ようやくそこに一人の人影が駆けつけてきた。
 加藤真実……聖美の恋人である。
 そこに聖美の姿を見いだせず、ブースにもその姿がなかった事に怪訝さを憶えた真実は、手元の携帯電話を用意すると聖美の自宅に連絡を入れた。

『…ただいま、留守にしております。電話の方は、発信音の後に……ファックスの方は……』

 嘆息した真実は、遅くなって悪かったこと、もう暫くブースで待ってるから、必ず来て欲しい事を伝え、ブースの中に入っていった。
 彼は、まさか愛しい恋人がとんでもない男達にいいようにされている事など、想像すら出来なかったのだ。

「……聖美、怒ってるかなぁ……さすがに今回は……」

 彼は、ブースに入ると放置されたかの様なチラシや準備会からのお知らせとかかれた紙切れを整理する。
 大急ぎで準備会に遅れた旨を伝え、今からでも販売を開始する事を伝えなくてはならなくなった。

「……うう〜……これだから首都高はイヤなんだよ……馬鹿が調子に乗って事故りやがって…」
「……あの……」

 と、不意に隣のブースから声がかかる。ちょうど荷物をほどいていた所である真実は、顔を上げるが不機嫌そうな声で応じてしまう。

「何?」
「あ、ごめーん…もしよかったら、お手伝いしようかと思って……」
「あ、ゴメンゴメン……それは助かる。でも、良いの?」
「えぇ…もうこっちもあんまり売れ行きがよくなくて」

 それは、人なつっこい笑みを浮かべた少女だった。漆黒の髪は肩の辺りで切り揃えられ、たれ眼がちだが大きな目がしゃがみ込んだ真実を見下ろしていた。
 背は低く、恐らく真実の肩の辺りにその頭頂が来るぐらいだろう。真実は決して長身ではなかったから、彼女はどれだけ短躯であるかを物語っている。

「……えぇと……」
「あ、私? 私はね……」

 名刺入れから一枚の名刺を取り出すと、真実に差し出す。真実がそれを受け取るとそこには、白い名刺に無骨な文字でこう書かれていた。

『柏原重吾郎』

「……随分男らしい名前だね」
「そ、そう?」

 真実が名前を読み上げると、あうっ…と悲鳴を上げた少女が、慌てて別の一枚を刺しだした。

『第十四次アビオン大戦 参加登録カード』

「………」
「ご、ゴメン……これ」

『三和銀行 飯田橋支店』

「……わざとやってる?」
「あううっ……そうじゃなくて〜……あ、そっか、名刺はこっちだった」

 さりげなく最後に渡されたキャッシュカードを懐にいれようとした真実の手からカードを取り戻した彼女は、来ているシャツの胸ポケットから紙束を取り出し、そのうちの二枚を選んで真実に差し出した。

『グリーン・ジュエル 大森みなみ』
『沢渡 みなみ』

 同じ様なものを聖美は持っていた。片方はサークル名とハンドルを示したもので、もう一つが本名を示したもの。
 真実自身は名刺を持っては居なかったので、サークル名と名前…ハンドルと本名…を名乗るに留めた。

「でも……加藤さん、全然売り子さん、いないの?」
「真実でいいよ。…うん、実は……」

 真実が事情を説明すると、おっとりした表情のみなみの顔が徐々に朱に染まる。

「それは真実君が悪いわ。……聖美ちゃん…怒って帰っちゃったに違いないわ」
「いや…あの娘はいつも俺を待ってくれるんだけど…さすがに今回は…やっぱりそうかな」
「そうに決まってるわ!! ッたく、もし来てくれたらわたしの目の前で土下座してあげるんだからね?!」
「い、いやそれは……」
「それは、何?」
「……します」

 聖美に頼まれればどんな頼みも聞いてしまうし、聖美には決してかなわないだろうな…そう思っていた真実にとって、この少女の存在は新たな脅威だった。

「さ、とりあえず、聖美さんが来るまでにさっさと用意しちゃいましょ」

 てきぱきと準備を進めていくみなみ。不慣れな真実は結局そばでおろおろするだけの存在に成り下がっていた……。

 ………ぴちゃ、ぴちゃ……。

 四つん這いの聖美は、今やうつろな表情で須藤の逸物を舌先で拭っていた。
 白い肌に赤い唇。下品な印象は全くない、むしろ清楚さを強調するその口元には既に涎が垂れ続け、そこから伸びた愛らしい舌は醜悪な触手を慰めるようにチロチロと動いている。
 須藤の手が聖美の頭を撫でる。眼を細め、怯えたようにびくっ、とした聖美は、それでも舌の動きは止めたりしない。
 袴はたくし上げられ、雪のように白い綺麗な尻が突き出されており、日吉はそのぱっくり開いた二枚貝を指先で弄び、指を突き入れる。そのたびに、聖美の腰が艶めかしくうねり、グチュッ、ニチャッ、と音が響き渡る。
 愛液は止めどなくあふれる。須藤の逸物をなめる事は、聖美にとっては屈辱だった。だが、それ以上に既に抵抗する事の無益さを悟り…何より、抵抗する気力は底を突きかけていた。

「……口に入れろ」
「……」

 聖美は一瞬ためらい、言われたままに逸物を口の中に含み、先ほどから教え込まれた様に顔を上下に揺する。息を口で吸い上げるようにして、頬の内側を逸物の表面に軽く触れさせると、それが離れないように顔全体を動かす。

「…ん……んっ……」
「……まだヘタだな……。こればっかりは、彼氏も教えてくれなかったか?」
「…………!」
「……舌をもっと平らにして、チンポの先端を包み込むようにしろ。苦いのは我慢しろ!」
「……ッ! ぐっ……んんっ……んふぅ……」

 鼻から切なげな吐息が漏れる。聖美の秘壺の周りは、須藤が先ほど放った白い液体で汚されている。その白い、すべやかな尻肉の表面に、転々と濁った液たまりがあり、それがつつっ、と垂れていく。
 その感触すら、今の聖美には快楽に感じてしまう。
 さすがに、中に直接出された訳ではない。だが、ゴムも着けずに強引に散らされたこと……そして、何よりその時に自分が口走ったことを、ビデオカメラで見せつけられると聖美の羞恥心がリミッターを振り切りそうになる。

「……んぅ……ふっ……んんぅ……」
「……なんだ……腰がもじもじ動いてるぞ? また欲しいのか?」
「んふぁ……んんっっ!!」
「おいおい、またあふれて来たぞ……ホントに欲しいのかよ?」
「んぐっ……うんんっ……ぐぅ……ぐっ、うぐっ……」

 須藤が聖美の前髪を掴み、ぐいぐいと強引にのどの奥に逸物をつき込む。息苦しく、えづきそうになる聖美はかろうじて自制を取り戻そうとするが、のどの奥になま暖かい何かをそそぎ込まれた瞬間、その抵抗は再び崩壊する。

「んぐ……ぐふぁ……ぐふっ、げほげほっ……ぐっ……」

 髪を掴まれ、のどの奥に逸物を押し込まれたまま、聖美はただその屈辱と苦しさに耐える事しかできない。
 もし噛んだりしたらその後どんな事になるのか聖美は身体で思い知らされている。ついさっき、抵抗するつもりで須藤の逸物を噛んだ聖美は、スタンガンを使ってクリトリスに電流を流された。その痛みは恐怖以外の何者でもなく、聖美はすっかり抵抗の意欲を破壊されてしまった。
 しかし、その忍耐も徐々に限度を迎えようとしていた。息が詰まり、窒息に近い状態の聖美の尻がふるふるっと震え、下半身がきゅうっ、と収束する。

「おっと……殺しちゃまずいよ、須藤さん」

 聖美の秘壺を弄っていた日吉が声をかけると、須藤はずぶり、と音を立てて聖美ののどの奥から逸物を引き抜いた。
 窒息しかけていた聖美がかろうじて息をつく。

「えぐっ……げふっ、げふっ……ぐぇ……ぅっ……」
「はくな。車が汚れる」

 またも前髪を掴まれて捻り上げられる。逸物は、射精したばかりだというのにまたもいきり立っている。絶倫、という言葉の意味を、聖美は思い出すともなく思い出した。

「……吐かずに我慢したか? なら、褒美をやる……」
「………っ……うっ……はぁ……」

 我慢する義理などない!! 心の中ではそんな事は解っていても、身体の方はあらがいようがなかった。

「へぇ……須藤さんが『褒美をヤル』って言った瞬間、あふれてきたぞ。見てみろよ」
「……どれどれ……ふふ、ホントに好きモノなのね…このお嬢ちゃんは」

 飯島がふふ、とまた笑いを残すと、須藤は聖美の尻肉を掴み、自分の方へと引き寄せる。

「……いい感じだ……お前は俺が飽きるまで、俺専用の穴奴隷にしてやろう」
「…………はぁぁああうううん……」

 秘壺が潤い、再び太股を伝って愛液が垂れはじめるのが解る。さっきから二度も絶頂を迎えたにも関わらず、いっこうにいつもくる眠気が襲ってこないことも不思議だが、それでも更なる快楽を求める自分の身体と精神の構造を、聖美は哀しく感じていた。

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