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奴隷商人ライブネクスト

落日の聖女


登場人物一覧

藤沢聖美 ごく普通のコスプレ少女。愛らしい顔と少し肉付きの良い肢体を持つ。加藤真実という恋人がいる。
加藤真実 聖美の恋人。無駄のない体つきをした青年。
須藤 謎の男達のリーダー格。体格がよく、低い声で相手を威圧する。
日吉 ゴリラ並の体格を持つ。見た目通り力が強く、身体も頑丈なボディーガード。
高江洲 もと医師を目指していた男。女性の身体の構造を知り尽くし、内部から奴隷化する。
飯島 謎の男。高い知性を持つ参謀役。女言葉でしゃべる男。
みなみ 偶然から、真実と知り合った少女。肩の辺りに切りそろえた髪型、背の低い少女。

第五話  聖女蹂躙

「そら……早くも中がヒクヒクしてやがる……良い肉奴隷になるぞ…お前は」

 須藤の声と共に、聖美は再び秘壺を責められる。二度目とはいえ、強烈な逸物が狭い膣内を暴れ回る感触は慣れるというモノではなかった。

「くぅ……あはぁんっ……だ、ダメッ……あああっ……」
「よがってやがる……随分と気持ちいいみたいだな、えぇ?」
「ひぁ……ふぁあっ……いいッ………」

 艶めかしく腰が蠢く。清楚な雰囲気が徐々に艶やかに変化し、聖美の腰はまるで別の生き物が乗り移って居るかのようにクネクネと蠢く。
 四つん這いから、いつしか聖美は仰向けに寝かされていた。手足の戒めはほどかれ、両手は空しく宙をさまよう。
 一時、聖美は真実とのセックスを朦朧とした意識の中に呼び覚まし、須藤の背中に手をまわしてしまった。その動作を屈服とみた須藤が激しく責め立て、それがかえって聖美の意識を鮮明にし、今度はその両手を思いっきり須藤の胸板に突いてみた。
 だが、それらの全ての動作は須藤と飯島の予想範囲内だったのだろう。体格からいえば真実とは比べモノにならない須藤が、華奢な聖美の身体を押さえつけ、今や自分の家の庭を歩くように聖美の今まで秘め続けてきた部分を蹂躙する。

「くうっ……い……ふん……あぁっ……もう、私……いいの……」
「…どうした、気持ちいいか?」
「いいの……気持ちいいの、もう…頭の中……まっしろ……」
「元々好きモノだったのかねぇ…もう、車の床べとべとですぜ?」
「良いのよ、車ぐらい幾らでもあんた達が洗うんでしょ?」

 飯島と日吉の会話が耳に入る。聖美の背中はごつごつした床の上にファーの絨毯を敷いた様な所に横たえられているが、自分でも腰の下のファーは濡れてべとべとになっているのが感じられる。

「……そろそろこっちも試してみるか?」
「あ、……いや……ダメッ、そこだけは……いやああっ!」

 腰を突き入れる須藤の横から、日吉が聖美のアヌスに指を這わせはじめる。愛液をたっぷりと塗りつけ……いや、そんな事を殊更せずとも既に尻穴の付近はべっとりと愛液に覆われては居たが……ぐりぐりと周囲をゆっくりとほぐしはじめる。

「……くっ……あぁっ……ダメ……イヤよ……イヤ……恥ずかしいから……お願い…」
「お願いされてもなぁ……」

 ぐりっ、と第一関節まで人差し指を差し入れると、日吉はその指をアヌスの中でぐりぐりと回転させる。びくびくっ、と身をよじる聖美は、しかし須藤の屈強な身体にしっかりと押さえつけられてしまい、秘壺の最奥部を貫かれるとたちまち力が抜けてしまう。

「あはああぁあぁぁぁぁ……い、いいの……ダメッ、お願い……あぁぅ……いいの……」
「どっちだよ…何言ってるのかわかってねぇな、この女」
「そりゃそうよ。須藤ちゃんのゴッツイので貫かれたら正気なんて保てないわ…普通は」
「うんんっ……ひぃっ……はぁぁっ……ひぃ、ひぃ……気持ちいいッ……あぁっ……感じちゃうの……奥が感じる……感じるのぉっ……」
「……へへ……じゃあ、もうちょっと入れてやろうか?」
「ダメッ……そっちは……あぁっ……ダメ、いいの……あぅっ……いひぃっ………ひぃ……だめなの……お願い、許して……あっ……ダメ……」

 アヌスをさらに貫いていく日吉の指が、やがてとうとう第二関節を過ぎ、中で暴れ回り始める。聖美の声が一際高くなり、日吉はそのまま膣の方に向かって指を曲げる。

「か……はっ……あ…ひぃ……やだ……あ…いい……うあっ……ひぁ………」
「須藤さんのチンポが入ってる所、解りますよ……ぐりぐり動いてる……」
「日吉、もっと強く動かしてやれ……尻の穴、気に入ったみたいだぞ」
「へぇ……じゃ、遠慮なく」
「ひぃぃぃっ……ひぃ、ひぃ……いひぃ……いひぃ……いや……いやぁ……いやいや……ダメぇ……おかしく……おかしく、なっちゃう……」

 目尻からあふれる涙も、大きく開いた口からこぼれる泡混じりの涎も、全て絨毯へ吸い込まれていく。声が高くなるに連れ、日吉と須藤の動きはさらに強く、激しくなる。
 須藤の逸物は既にギンギンに固くなり、聖美の胎内ではすでに射精の前段階の汁が激しくあふれていた。彼女の膣はざらついた天井と段階的に締まる巾着を持ち、名器と呼ばれるに十分な条件を備えていた。
 須藤は、彼にしては珍しくすっかり聖美という女性にはまりこんでしまった。顔の可愛い女は幾らでもいる。セックスのテクニックに優れた女もそれなりに探せばいる。
 だが、細胞レベルで……或いはもっと大きな意味で、これほど彼を夢中にさせた女は他にいなかった。モデル並の美人でもなく、娼婦のようにテクニカルでもないこの娘は、もっともっと大きな意味で……言うなれば心の奥底から求めたくなる……女なのかもしれない。

(……聖女……ってやつか? いずれにしても、こいつは俺のモノにする。……二度と俺を忘れることの出来ない、完全な肉奴隷にして……手元に置いてやる)
「……あはっ……はひぃっ……ひぃ、……ひぃ、あぁあぁぁぁぁっ……も……ダメッ、……私……ダメ……来ちゃう……ダメッ……」
「ケツの穴を弄られてイクのを憶えたら、もう二度とまともなセックスは出来やしねぇぞ……うりゃっ!」
「あいいっ……いいっ……いく……来ちゃう……ダメ……私……ヘン……変だよ……もう……私……あぁぁあぁああああああああっ!!!」
「………くっ!!」

 あわてて須藤が逸物を引き抜いて聖美の腹の上に叩き付ける。びしゃっ、と音がして、どくんどくんと聖美の腹部から胸部にかけて白濁を吐き出す。どろりどろり、と垂れていく感触に聖美の腰がぶるッ、と震え、聖美は恍惚の表情を浮かべたままその感触を受け入れる。

「あはあ……あはああああっ……いい……もう……私……ダメみた……い……ダメ……もう……飛んじゃう……」
「……へっ、壊れたんじゃないですか?」
「……まさか。こんな位で壊れるなら、最初から俺もここまで責めるもんか」

 須藤はそう言いながら聖美の顎を掴み、顔を上げさせる。目の光はなく、うつろな表情の聖美に向かって、言葉を放つ。

「……今から中だし大会でもするか?」

 瞬間、聖美の目が光を取り戻す。顔を振るって須藤の手から逃れると、はぁっ、と大きく息をつきながらも明瞭な言葉を発した。

「……それをされるなら……今すぐに死にます」
「……な?」

 須藤がニヤリ、と笑い、聖美がまだ僅かながら理性を隠し持っていた事を暴き出したことに得意げな笑いを浮かべる。
 聖美が後悔の表情を浮かべる。最後の切り札のつもりでとっておいた理性を、思わぬ形で晒してしまった。

「……飯島、日吉……。もうちょっとこの巫女さん、可愛がってやる必要があるな」
「そうッスね。こんなに理性が残ってるなんて正直驚きですよ」
「ただ者じゃないわね…。でも、陥落寸前の悪あがきにも見えるわ」
「どっちにしても……例外は認められねぇんだ。運が悪いな…並の男なら十分だませただろうが、ライブネクストの幹部の目は節穴じゃねぇんだ」

 ライブネクスト……その言葉が再び聖美の脳裏によみがえる。だが、その言葉を反芻するまもなく、日吉が聖美の秘壺に手を伸ばす。

「いやあああああっ!!!」

 絶叫が聖美の口からほとばしる。感じすぎた身体が既に限界を越え、悲鳴を上げている。だが、飯島も日吉も容赦するつもりは毛頭なかった。

 ……数分前……。
 無言のまま、ビデオカメラは回っており、そのモニターは運転席の携帯TVに写っている。助手席に座り、和江にフェラチオをさせていた高江洲も、清楚な聖美のあまりの艶やかな姿に欲情すると、テクニックでは抜群の和江のフェラチオの前に二度目の射精をしてしまう。

「ごくっ……ごく……んぐっ………」
「ふぁ〜……相変わらずイイ舌使いしてるねぇ、和江ちゃんよぉ。須藤さんがお気に入りになる訳だぁ」
「……へへ、ありがと……。気持ちよかった?」
「あぁ…ほれ」

 高江洲が財布から万札を二枚取り出し、和江に渡す。へへ、と嬉しそうに笑うと和江はそれをパンティのゴムに挟み込む。
 この特権は和江だけの……須藤のお気に入りの少女だけに与えられる特権だった。H自体が嫌いではないが、それがお金に替わるとなれば尚いい気分になれるというものだ。
 そして、和江は他の性奴隷達全員を統べる存在だった。気分次第で幾らでも他の性奴隷達をいたぶる権利を与えられている優越感も、彼女がこの男達にこびる理由でもあった。

「しっかし……こりゃあHな女だぜぇ……ホント、こんなにすげぇの初めてじゃねぇか?」
「そう? ただのカマトトお嬢さんじゃない。すっかり性奴隷にされちゃったみたいだけど」
「まだ墜ちてねぇな…ホントに強情だな。よっぽど彼氏が良いのか……それとも…」
「……ねぇ、もっかい……する? それとも……こっちに入れる?」

 和江が股を開く。だが、高江洲はTVモニターに見入ったまま、和江を無視する。
 その仕草がさっきの須藤を思い出させ、和江は気分を害して窓の外を眺めはじめた。

(……あの女……ちょっと後で痛い目にあわせようかしらね……)

 ライブネクストの肉奴隷を統べるのは誰であるのか、今一度みんなにわかって貰う必要はありそうだった。ついこの間も、一人……肉奴隷が脱走したところで、彼女の管理能力は既に疑われつつあるのだ。

(ここらではっきりさせないと。そうね……良い方法、考えないと)

 ………そのころ、会場内……。

「……はぁ〜……売れねぇなぁ……」

 真実はため息をつくと机の上に突っ伏した。時間は既に15時を回り、聖美との約束の時間を6時間以上オーバーしてしまっている。
 売り子もいない、本人はあんまりやる気無しと来ては売れるモノも売れない。第一、聖美に会いに来るためだけに訪れた者達も沢山いた訳で、その殆どががっかりして去っていく。

「みなみさんよぉ……そっちはどうだい?」
「こっちもさっぱり……あ〜あ、今日は店じまいしたいけど……」
「じゃ、すれば?」
「ダメ、ちゃんと真実君が聖美ちゃんに土下座するのを見届けてから」
「……しつっこいなぁ……」
「当たり前でしょ。あんたなんか女の敵よ、敵」

 そこまで言われては真実の方も店を閉めて帰るなどと言う荒技は使えない。第一、もし店を閉めた後聖美が訪れたりしたら……その時はどうなるだろう?
 二度と口も利いて貰えなくなる可能性もある。聖美は普段はおっとりしていてなかなか怒ったりしないが、一度怒ると相当怖い。過去に何度かその光景を目撃している真実としては、それを再現するつもりなど毛頭なかった。

「あの〜…」

 不意に頭上で低い声が聞こえる。真実が顔を上げると、そこには一人の男が立っていた。
 太っており、脂ぎっており、首からカメラをぶら下げてふうふうと呼吸を整えている。

「何か?」
「あの、今日は巫女さんって聞いてたんですが……」
「あ?」
「巫女さん、いないんですか?」
「いねぇよ」

 到底客に対する態度とは思えない態度を取る真実。なるほどこれでモノを売ろうと言うのは間違い以外の何者でもなかろう。

「……なんだ……折角楽しみにしてきたのに……」
「何が?」
「写真撮ろうと思ったのに……なんで居ないんですか?」
「しらねぇよ!!」

 次の瞬間にはカウンター越しに右手の拳が男の顔面にめり込む。
 ぶひっ、と唸った男がそのまま顔を押さえたまま、ぶひぶひ泣き声を上げながらあわててはいずりながら去っていく。

「……あ〜あ、またお客さん殴っちゃった……」
「あんなの客じゃねぇ」
「しっかし……真実君の彼女って可愛いんだろうねぇ。さっきから聖美ちゃん目当てで来たの、10人目よ?」
「12人目だ」
「よく数えてるわね……」
「暇だからな……」

 ふてくされたように真実が足を組んで背もたれにもたれ、頭の後ろで腕を組む。
 ふんっ、と思いっきりのびをするとそのまま寝てしまいそうになる……と、目の前にまたも男が現れる。
 やせ形の、神経質そうな眼鏡をかけたその男が、聖美の名前を呼びながら辺りをうろうろしている。目の前にいる真実はまるで無視したまま、聖美の名を何度も呼ぶ。

「聖美はいねぇよ」
「……あんた誰?」

 13人目の男が顔面を殴り飛ばされるのを、みなみは呆れ顔で見ていた。

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