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奴隷商人ライブネクスト

落日の聖女


登場人物一覧

藤沢聖美 ごく普通のコスプレ少女。愛らしい顔と少し肉付きの良い肢体を持つ。加藤真実という恋人がいる。
加藤真実 聖美の恋人。無駄のない体つきをした青年。
須藤 謎の男達のリーダー格。体格がよく、低い声で相手を威圧する。
日吉 ゴリラ並の体格を持つ。見た目通り力が強く、身体も頑丈なボディーガード。
高江洲 もと医師を目指していた男。女性の身体の構造を知り尽くし、内部から奴隷化する。
飯島 謎の男。高い知性を持つ参謀役。女言葉でしゃべる男。
みなみ 偶然から、真実と知り合った少女。肩の辺りに切りそろえた髪型、背の低い少女。

第九話  救出失敗

「準備、出来たわよ」

 真実が沈思していると、不意に背後で声が聞こえる。顔を巡らせると、一人の屈強な男が須藤に声をかけている……記憶を探り、それが飯島である事を確かめる。
 このイベントに、ライブネクストの幹部が勢揃いしているのだろうか?

「加藤真実君、準備が出来た。彼は飯島君…もしかして、知っていたかな?」
「はじめまして、加藤君。でも、あなたはアタシを知ってるのかしら? 光栄ね」
「……オカマ野郎……」

 既に真実は友好的な仮面を(そんなものを着けていたのかという疑問はさておき)かなぐり捨てていた。その言葉に傷つくどころか飄々とした態度で真実を迎えると、飯島は真実をブースの外側へと案内する。

「……おい、どこへ連れていく気だ?」
「ついてきなさい。聖美ちゃんに会いたければね」
「……クソ野郎……ただじゃおかないからな……」
「威勢がいいわね。好きよ、そういうの。でも……」
「……気色悪いんだよ!」

 真実が、みなみのファイルに書かれていたのと同じ感想を漏らす。

「……でもね、もうその位にしないと……死んだ聖美ちゃんと再会することになるわ。或いは、死んだあなたが聖美ちゃんと再会するのか……」
「……脅してるつもりか? ちっとも怖くねぇぞ。オカマに何言われても、何を怖がればいいんだろうな」
「それでアタシを怒らせようってのなら、諦めた方が良いわ。アタシ、こうみえても精神医学と心理学を専攻していたのよ」
「知ってるよ」
「?!」

 その時になって初めて、飯島は警戒心を抱いた。この男は一体何を目的にどこから訪れたのだろうか?
 聖美、という女性自体が彼ら…ライブネクスト…を内調しようとする組織の一端なのだろうか?
 だが、そこで再び飯島はため息一つで気分を落ち着ける。もしそうなら、この男もあの女も、送り返してやればいい。この間はうっかり殺してしまったが……今度はもっと効果的に、人格を破壊した状態で……。

「日吉、用意は良い?」

 飯島が声をかけると、暗幕の向こう側からいいッスよ、と声が返ってくる。
 一歩譲り、飯島が真実に中にはいるように手振りをする。従うほかはなさそうだ。
 真実は覚悟を決め、警戒を怠らずにその暗幕へと入って行く……。

 ………頭がずきずきと痛んだ。
 まるで漫画か何かのように、真実は時間がワープしてしまうのを感じていた。ついさっき、暗幕に手をかけてブースの裏口に入り込もうとしてたのに、気がつけば彼は段ボールの壁に凭れるようにして座り込んでいる。
 手をついて起きあがろうとして、彼は両手が後ろ手に縛られているのに気がついた。
 革製の手錠のようなものを着けられ、クロスした状態で固定されている。両脚は、大きく開かれており、下半身がむき出しになっているのが解る。

「………!!」

 声を出そうとした彼は、かすれたように息を漏らすことしか出来なかった。同時に、彼は徐々になぜこんな事になったのかを思い出しはじめた。

 暗幕を開き、中に入ると屈強な、全身を筋肉の鎧で覆った大男……恐らく日吉だろう……が椅子に座っていた。だが、もっと衝撃的なのは、その前に跪いている聖美の姿だった。
 巫女服を着た聖美は綺麗で、清楚な魅力に満ちている。にも関わらず、彼女はその可憐な唇を、事もあろうに椅子に座った日吉のむき出しの男根に宛い、ぺろぺろと舐めあげていた。
 真実が入ってくると、びくっ!! と身体をすくませるが、日吉が咳払いをするとまるで何も見なかったかのようにまたぺろぺろと男根をなめはじめる。

「き………聖美………」

 かすれた声で聖美に呼びかけたとき、すぐ横に何者かの気配を感じた。
 咄嗟に身をかわすと、反射的にその方向に拳を突き出す。神経質そうな小男……ファイルに載っていた高江洲……が、手にした奇妙なチューブの中身を真実にふりかけようとしていた。

「何しやがる!!」

 真実がつきだした拳がそのチューブをはねとばす。と同時に真実は日吉の方に向かって足早に歩み寄り、聖美から引き離そうと試みる。
 日吉は、真実の手が彼の肩にかかるまで、まるで真実のことを見ようともしなかった。
 聖美の頭を掴み、今やぐいぐいと押しつけるようにして口淫を強要している。

「……手前ぇぇぇえっ!!!!」

 握った拳が日吉の顔面を直撃する。まるで丸太を叩いたかの様な感触があり、日吉はん〜? と顔を真実に向ける。

「なぁ、気付いて欲しいならもうチョット強く触れよな」
「?!」

 不意に聖美を押しのけると、日吉が真実の喉元に手を伸ばす。バックステップでかろうじてその指先をかわした真実。だが、その指先がさらに伸びてきて真実の胸ぐらを掴み、締め上げる。

「ぐ……な……なんてパワーしてやがる……」
「へへ……やわいねぇ……今時の男ってのぁ、ホントにやわだ」

 どすっ!!

 ボディーブローが日吉の腹に突き刺さる。真実は体勢が悪いとは言え、それなりに体重を載せた渾身の一撃を見舞うことが出来た。
 だが、日吉はまるで動じない。ひるむどころか、さらに強く真実の喉元を締め上げる。

「ぐはっ……!!」
「………!!」

 聖美があわてて日吉に駆け寄る。懇願する様な目を向けると、日吉はニヤリ、と笑い、こういった。

「彼氏が生きてるウチに、俺をイカせな。……早くしろ!!」

 聖美が弾かれたように、日吉の股間に可愛らしい顔を近付け、その逸物をためらいもせず舌先で愛撫する。真実の喉を締め上げている日吉の腕が若干、震えるが締め上げる力はいっこうに衰えない。

「ぐ………………………う………き………よみ…………やめるんだ……やめ……」
「まだ締めたりないかな?」
「ぐぇ……………………」

 声が出ない。息もできない。視界がちらちらし始め、耳鳴りがずーんずーんとし始める。
 酸欠の症状が出始める。だが、その前に首の骨が折られそうだった。
 意識が遠くなる。暗闇はある意味救いだった。

 ……そして、今、彼はこの状態なのだ。聖美が、恐らくは彼を助けてくれたのだろう……日吉をイカせるという、屈辱的な方法で。
 周囲に目が慣れ、ようやく自分の頭上に三人の影がある事に気がついた。

「……おはよう、真実君。もう数分遅かったら聖美は売り子に戻るところだったよ」
「!!」

 真実の目の前に、聖美が引き出される。口元が精液らしき白い液体で汚れ、両手は後ろ手に縛られている。そして、屈辱的なことに白い首筋には黒い皮の首輪がはめられ、そこから伸びた鎖が地面に立てられた杭に繋がれている。

「加藤真実君、我々が作り上げた最高傑作、秋月聖美を味わって貰おう。他の客には許されない、最高の贅沢だよ」

 高江洲が言うと、飯島と日吉がげらげらと耳障りな声で笑う。
 聖美は、巫女服を着たまま、両脚をおおきくM字の形に広げ、手を後ろについている。

「……聖美、お預け」

 飯島の声が聞こえる。聖美がお座りをしたまま、真実の股間をじっと見つめる。その目は、真実の知っている優しい瞳ではなく、餌を目の前にした犬のようだった。

「じゃ、少しだけね。このお客さんのを元気にして上げなさい」
「………」
「お返事」
「あうん!」
「!」

 聖美が、身体をゆっくりと前に倒し、胸元を擦るようにずりずりと真実の方に這い寄ってくる。後ろ手に縛られているので、動くにはこうするしかないのだろう。
 真実がおののきながらその姿を見ていると、ギラギラと目を輝かせて真実の逸物をくわえ込む。

「!! 聖美……やめるんだ……止めろッ!!」
「………いや……ん……私……これ……好き……好きなの………ぉ」

 ……れろ……れろ……。
 ………ちゅる……ちゅっ……ちゅぱっ……。

 音が真実の耳を打つ。耐え難くなって目を閉じるが、耳からは聖美の甘い吐息と、その可愛い唇が立てる淫靡な音が容赦なく聞こえてくる。
 甘い吐息が真実の逸物とその周辺に当たる。こんな時にさえ、聖美は最高に可愛らしく、吐息の甘さが香ってくるように感じる。

「……ん……ちゅう……ちゅっ……んふッ……んん………」

 逸物が口に含まれる。聖美の髪が真実の腹と太股に垂れ下がり、シャンプーリンスの甘い香りが真実に届く。その髪の刺激さえも、真実には甘美な者に感じられる。
 愛しい人に、他人の……いや、仇敵の前で、みだらな行為をされている……哀しいかな、刺激と状況に対する背徳感に反応した逸物が、あっという間に天を突く。と、飯島の声が飛ぶ。

「……聖美、お預け」
「……あうん……」

 聖美が真実の逸物から口を離し、また仰向けになり、両脚を広げて指示を待つ。

「しつけは完璧だろう? 良い奴隷が出来たと思うぜ、我ながらよぉ」

 再び日吉が言い、ゲラゲラと笑う。真実はいつしか涙を流していたが、そんな事にも気付かないくらい聖美の舌使いは絶妙だった。

「お次は、声を聞かせてあげるわ」

 飯島が言うと、高江洲と日吉が二人で立ち上がり、聖美の両脇を固める。

「あうん……!!」
「聖美、またひぃひぃいわしてやるぜ」

 まず日吉が、聖美の身体を軽く抱き上げ、身体の下に潜り込む。仰向けの日吉の下半身が、仰向けの聖美の下半身と逢わされる。巫女服をたくし上げるのを高江洲が手伝う。
 袴をたくし上げ、着物の裾を開くとその下に下着を着けていない聖美の、純白とピンクに彩られた美しい下半身が顕わになる。

「……き……きよ……み……」
「あ……うんっ……はやく……ください……くださぁい……」
「待て待て。お客さんに挨拶しろ」
「あう…んん……でも……待ちきれないの……欲しいの……」
「言われたとおりにしないと、してやらんぞ?」
「………うん……ん………あの……お客様、ご覧になって下さい……聖美の、ここ、もうずるずるなんです……べちゃべちゃに濡れて、濡れて、着物がすっかり汚れてますぅ…私の、嫌らしいここが、チンチンを求めて泣いてるんです……ですから、今から、ここに、聖美の嫌らしいここに、日吉様のチンチンを入れます……」
「良くできた」

 そう言いながら日吉が聖美の顎を掴み、自分に向けさせる。聖美が目を閉じ、日吉はその唇に彼自身の唇を押しつける。少し唇を放すと、聖美の舌が日吉の前歯に噛まれ、引きずり出されていく。

「えぁ……あ……」

 聖美の口から涎が垂れ、白い首筋に跡を付ける。
 日吉が、聖美の秘壺に触れると、聖美の言葉通りそこは濡れそぼってずるずるになり、ピンク色の桜貝がぱっくりと開いていた。その間の空洞すら開き、暗い穴から透明な聖なる液体がとろとろとあふれ出ている。

「……あうぅ……聖美、もう、我慢………出来ないの……」
「よしよし、いれてやろう。なんて言うんだ?」
「い、入れて下さい……お願いします、私の……私のあそこに……入れて下さいッ!」

 ずぶり。

「あううううっ……き、気持ちいいですッ……ありがと……う……ござッ……あああっ……ありあと……あうっ!!」

 真実の見ている前で、聖美は上下の口から涎を垂らしながら、日吉の逸物をごりごりと受け入れている。真実のそれの1.5倍ほどの太さの逸物が、ぐいぐいと聖美の桜貝を圧迫する。
 ぱっくりと押し開かれ、押さえつけられ、歪んだ秘壺はそれでも尚美しさを保ち、真実は自分の逸物の先端から透明な汁があふれてくるのを感じ、哀しみを憶えた。
 日吉の手が聖美の髪を掴み、自分の方へと向けさせる。そして、その唇を吸い、聖美は舌を伸ばして日吉の唇をちろりと舐めあげる。

「ひぅ……ひぃ……ん……気持ちいい……ねぇ、お客様……感じて下さってる…? 聖美は、感じまくって……もう、気持ちいいの……」
「こっちも最高だ……良い締まりしてるぞ、聖美……」
「あいぃッ……きゃ……あ、ありがとうございますッ……いひぃっ……感じるの……聖美の中、もう、一杯で……あはぁつ……日吉様ぁ……感じるのぉ……」
「もっと締めて見ろ。そうそう、そんな感じだ。良いぞ」
「あひっ……ひぃ、ひぃ……感じるの……もう……凄く良いの……」
「どれ……この米粒はどうなってるかな?」

 日吉の手が伸び、聖美のクリトリスを探り当てる。その瞬間、聖美の身体が撥ねた。

「あ………ああ……………あ………ひ………あ………」

 ぶるぶるッ、と聖美が震え、両手が空しく宙を掻いた。日吉が、逸物をずるり、と引き抜き、聖美は更にあはぁ……と甘い吐息を漏らす。
 日吉が立ち上がり、転がった聖美の顔に向けて逸物を擦る。先端から白い液体がほとばしり、聖美の眼鏡と顔と、巫女服の襟を汚していく。

「………………」
「真実君が感じちゃったみたいね。出してあげなさいな」
「あ……う……ん……」

 けだるげに身体を起こし、真実の股間に向かって這いずる聖美。そのピンク色の舌が真実の逸物に触れた瞬間、真実は我に返った。それは、聖美の絶妙なフェラチオの技術によって射精するのと同時だった。

「早〜い。ま、聖美ちゃんが巧いって事かしら?」
「………あは……ん!!」

 日吉のものと、真実のものと、二人分の白濁液を顔の至る所に垂らしながら、聖美は笑顔で飯島に答えた。

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